新羅mjごめん

遅くなりましたが新羅HPB小説です
でも臨也の出番多いです
どっちが主役やねんってなりますごめんなさい
あ、因みに新臨です














「いぃぃぃぃざぁぁやぁぁあぁ!!池袋には来るんじゃねえって言ってんだろうがぁ!」
平穏な池袋に響く怒声。不釣合いな感じもするが、
これが池袋の日常だ。
空を舞う自動販売機、飛び交うガードレール、耳を劈く爆音。
それがたった二人の男が成す業だとは、誰も信じないだろう。
しかしこの池袋にいる限り、それは現実となり、真実となる。
先ほど怒声を吐いた男は平和島静雄、その男を挑発したのは折原臨也。
どちらもこの池袋ではちょっとした有名人だ。
その二人が顔を合わせれば、戦争並みの喧嘩が勃発。
こうなってしまえば誰にも二人を止められない。
…一人のロシア人を除いて。






「やぁ新羅、いつも悪いね」
扉を開けた僕が目にしたのは、全身に傷を負った臨也だった。
多分先ほどのケンカで負ったのだろう。
「全く…まぁいいや、上がって」
僕は臨也を客間に通す。セルティがいないことに少し安心する。
「そこのイスに座ってて。今お茶淹れるから」
そういって僕は紅茶を淹れはじめる。その中に、睡眠薬を入れるために。
僕は臨也が好きだ。セルティに向ける愛情とはまた違う愛。
自分でも説明できないけど、臨也の場合は、自分の手の届くところにいて欲しい、
そう思うんだ。
おかしいのは自分でも理解しているつもりだよ。
それでも僕は―――…
新羅?お湯沸いてるよ?」
「え?あ、あぁ、ありがとう」
急いでコンロの火を止める。
そのお湯でお茶を淹れ、更に睡眠薬
臨也くらいの体格なら、この量で十分だろう。